長田製紙所 長田泉の偏愛紙製品

山次製紙所」と同様、国内最大の和紙産地「越前」で和紙を製作する長田製紙所の長田泉さんに伺いました。

長田製紙所は、襖紙やインテリア装飾和紙を製造している手漉き和紙工場。1909年の創業から、100年以上の長きにわたって手漉きにこだわって和紙づくりを営んでいます。襖紙を手漉きで作っているところは全国でも珍しいそうです。

大学卒業後、一般企業への勤務を経て家業である長田製紙所に入社された泉さんは、アクセサリーなど和紙の用途開発や企画を手掛けられたり、天然紙制作のクラウドファンディングを興されるなど、伝統的な技術と現代の暮らしの接点を探索する活動を積極的に行われています。

そんな泉さんに、偏愛している紙製品を伺いました。

襖紙の揉み紙の名刺入れ」だそうです。

 

「襖紙を膠で揉み込み、深いシワが特徴です。最初は固めですが、だんだん柔らかくなってきます。とても丈夫で長持ち、4年くらい使いこむと写真のようになります。」

とのこと。使いこんでいくと予期しなかった風合いが生まれるんですね。世界に一つだけの風合いとさわり心地が、紙のイメージが良い意味で覆りそうでとても素敵です。

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さて、和紙とは使う加工技術も異なる私たちの「紙器」の技術を活かした商品の中で、泉さんが使ってみたいアイテムもお伺いしました。

 

「TUBE STANDだそうです。

紙管の角のフォルムがかわいくて、紙の質感がどんな場所にもにもなじみそうです。」

紙は色がある物でも他の素材と馴染みやすいので、気軽にどんどん取り入れられるのが特徴ですよね。ありがとうございます!

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現在、泉さんを中心に「YURAGU」というプロダクトの展開に取り組まれているそうです。

 

「和紙の原料をぽとっと落とし、
できた形をそのままアクセサリーに。
製造過程で余る和紙の原料をアップサイクルし
耳への負担が少ない、軽い着け心地に仕上げました。
手わざから生み出されたゆらぎある形と
ひとつずつ違う和紙の表情をお楽しみください。」

このようなコンセプトのプロダクトだそうです。

2024年6月開催のててて商談会でお披露目予定とのこと。
新たな和紙と暮らしを結ぶきっかけになると良いですね。

とても楽しみです。

YURAGUオンラインストア
TUBE STAND|商品ページ


 

長田 泉

家業の長田製紙所にて、和紙製造、和紙製品の企画、和紙のアクセサリーブランド「YURAGU」の担当。

https://osada-washi.jp/

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