やまま文具 山口圭二郎の偏愛紙製品

デザイナーとしてさまざまなクライアントワークを行いながら、「やまま文具」のデザインから製造まで手がける山口圭二郎さん。細部までこだわったものづくりを行う山口さんの偏愛している紙製品は……

「ツバメノート

とのことです。

その理由は、「デザイン・技術・実用性・価格すべてがノートとして完成されているので。」とのことです。

ツバメノート

ツバメノートは、1947年(昭和22年)から表紙のデザインは全く変わっていないそうです。本文は、「フールス紙」をベースとしながら専用に漉いた「ツバメ中性紙フールス」というものが使われており、蛍光染料も使われていないので目にもやさしいそう。その使い心地は世界的な映画監督やファッションデザイナーにも愛用者がいるほど。現在でも国内外でロングライフデザイン製品として定着しています。紙と製本加工にこだわり続けている企業です。

そして、山口さんの気になる大成紙器製作所商品は……

「TWO TRAY」とのこと。

「どのように作っているのか分からないところ。印刷で2色にしても一見似たようなものはできるかもしれないが、技術的にも難しくコストもかかる方法を取ることによって生まれる価値を大切にしているところ。」が理由だそうです。

山口さんとは、このストア構築中に大成紙器製作所ブランドマネージャーの山岡が、やまま文具商品の仕入れの問い合わせをさせていただいたことから関係が始まりました。お会いしたことはないもののお互いのブランドのことは認知しており、シンパシーを感じていたことがわかり、理想とするところもとても近しくあっという間に打ち解けたそうです。

コストや単純な方法に切り替えることは簡単ですが、受注生産として発展した紙器業界の技術を、市場をスライドして展開する上で、どのような方法が紙の良さを伝えられるか、欲しいものになるかということを考え続けた結果かもしれません。やまま文具の製品にももちろんそれは宿っています。

TWO TRAY|商品ページ


 

 山口 圭二郎

やまま文具のデザインと製造。

plantistokyo.com

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