現場探訪記|越前和紙の里編①

日本全国に数ある和紙産地の中でも、1500年という長い歴史を誇る越前和紙の里に訪問しました。
アテンドは展示会などを通してブランド同士でも仲良くさせていただいている山次製紙所の山下寛也さん。山次製紙所も明治元年創業と長い歴史を誇るメーカーです。
手漉きと斬新な発想で、伝統的な加工から独特なテクスチャを持つものまで様々な紙を作っています。

手漉き・美術小間紙をつくる山次製紙所さんで、実際に山下さんに手ほどきを受けながら、紙漉きを体験させていただきましたが、見てると簡単そうに見える作業も、やってみると水平を保つことすら難しく水の重さや流れに振り回されます。

[caption id="attachment_4185" align="alignnone" width="770"] 簡単そうに見えるほどスムーズな動きが熟練の技なんだなと感じさせられます。[/caption][caption id="attachment_4188" align="alignnone" width="770"] 機械にゆっくりと乗せて、乾燥させてみると職人の方が作られた紙とは全然出来栄えが違います。[/caption]

体験の後は、併設のギャラリーでさまざまな加工を施した紙を見せていただきました。「透かし技法」や、山次製紙所独自の技術で生まれた「浮き紙」を使い、手帳や茶缶など現代の暮らしに馴染むプロダクトも置かれています。 山下さんと話していると、「伝統的」な技術で生まれる和紙をいかにして「日常的」な技術や商品と結びつけるかということをよくおっしゃいます。

私たち大成紙器製作所は、印刷や紙器の技術の面白さをどのように適量生産の産業につなげるかということを考えています。なかなか和紙で使える技術は多くはないのですが、紙産業の良い着地点あるいは、新しい価値を探求する仲間として、いつか協働したいと願っています。

山次製紙所
〒9150234 福井県越前市大滝町29-5
https://yamatsugi-seishi.com/

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